ロシアにおける4大油田サービス会社の利益が1.5倍以上に

セクター エネルギー
関係国 ウクライナ
掲載日 2024-04-10
コンテンツ 4月10日付Vedomostiによると、かつてロシア市場において「ビッグ4」と称されていた油田サービス会社の2023年の利益は前年比54.1%増の合計314億ルーブルに達した。ウェザーフォード(Weatherfordのロシア子会社)、シュルンベルジェ(SLBのロシア子会社)、ブルセルヴィス(Halliburtonの旧子会社)、テフノロギーOFS(Baker Hughesの旧子会社)のロシア会計基準に基づく報告書によると、2023年の4社の売上高は前年比37%増の1,333億ルーブルであった。しかし、売上原価も増加し、前年比30%増の868億ルーブルに上った。2022年のウクライナ侵攻後、4社はロシア向けの投資および機器供給を停止することを発表した。同年末、HalliburtonとBaker Hughesはロシア事業を現地経営陣に売却した。一方、WeatherfordとSLB(旧Schlumberger)は撤退の意向を示していない。この2社の2023年の売上原価は比較的安定的(ウェザーフォードは4%増の149億ルーブル、シュルンベルジェの子会社は5.7%減の192億ルーブル)で、純利益も大幅に増加した(ウェザーフォードは前年比83%増の64億ルーブル、シュルンベルジェの子会社は約4倍の65億ルーブル)。専門家によると、各社の増収は、ロシア向けの機器供給が停止された2022年のベース効果によるものである。ただし、競争が少なく、ハイテクソリューションへのアクセスを有することから、4社は利益を増やすことができている。その結果、ウェザーフォードの2023年の配当金は78億ルーブルに上り、シュルンベルジェは子会社から37億ルーブルの配当金を受け取った。
ROTOBOビジネスニュースクリップ掲載号及び発行日 2024年4月16日 第140号
入力日 2024-04-19
データ番号 5261