日本の新たな対ロ制裁で極東のドライバーは神経質になるべきか?

セクター 制裁
関係国 日本/中国/韓国/その他
掲載日 2024-04-15
コンテンツ 4月15日付Vostokmediaによると、日本の追加制裁により、自動車用オイルやバッテリー等のロシア向け輸出が禁止される。この措置は、従来日本の自動車関連製品を幅広く使用してきたロシア極東にとって問題となる可能性がある。沿海地方の現在のバッテリーとオイルの在庫は、1シーズン分は十分にある。同地方の自動車会社担当者の発言に基づくRBKプリモリエの報道によると、今後は別の輸入ルートを開拓するか、あるいは国内メーカーが需要を満たすことになる見込みだ。専門家は、オブニンスクとカルーガの工場が燃料や潤滑油の需要を満たすことができると指摘している。さらに、「日本製」とされている自動車オイルは台湾やタイで生産されているが、こうした国々は対ロ制裁を発動していない。韓国製品も問題なく輸入されている。しかし、ロシアでは日本製に匹敵する品質のミッションオイルは生産されていない。現在、ロシア市場にどの程度の在庫があるかは不明だが、バイヤーは在庫を買い占めようとしている。自動車用バッテリーの状況はさらに深刻だ。ロシア市場では日本製品が約60%を占めているためだ。販売業者は他の国からバッテリーを輸入しようとしているが、今のところ安定供給は困難である。韓国製バッテリーは市場の約30%を占めているが、同国も対ロ制裁に加わっている。中国およびマレーシア製品についてはある程度期待できる。現時点ではバッテリーやオイルの価格はそれほど高騰しておらず、インフレ率と季節的需要の範囲内で5~15%変動している。しかし、専門家は、新たな輸入ルートを構築する場合、製品の価格は20~25%上昇する可能性があるとの見解を示している。
ROTOBOビジネスニュースクリップ掲載号及び発行日 2024年4月23日 第141号
入力日 2024-04-25
データ番号 5313