実業家フリードマン氏、英国の制裁は同国経済に余計な問題をもたらすと主張

セクター 制裁
関係国 英国
掲載日 2024-04-16
コンテンツ 4月16日付TASSによると、英国の制裁の対象に指定されているロシアの実業家ミハイル・フリードマン氏の寄稿文がThe Spectator誌に掲載された。これによると、英国の制裁は同国経済に余計な問題をもたらす。同氏は、「制裁はその恣意的かつ抑圧的な性質によりすでに直接および間接的に英国に大きな損害をもたらしている。最終的には英国の経済、評価、民主主義にどれほどのダメージが及ぶだろうか?」と問いかけ、英国は制裁発動によりロシアとの投資保護協定をいとも簡単に反故にしたと付け加えた。同氏によると、「他の外国投資家もこうしたことに気づいている。英国経済への投資を抑制するという決定は一般国民や企業には気づかれていないかもしれないが、一般国民の税負担を増やし、経済基盤の縮小に向かう下降の動きを加速させることになる」。同氏は、ロシアの実業家に対する個人的制裁は根拠と透明性に欠け不公平であるだけでなく、最も裕福なロシア国民でも政府の決定に影響を及ぼすことはできないため、効果もないと主張している。「制裁は、ロシアにおいて政治権力がどのように機能しているかにつき、完全なる誤解があることを示している。西側の制裁は逆効果となり、多くのロシアの実業家が西側に失望し、自らの資源をロシア国内に集約させることになったというのが厳然たる事実だ。筆者は、英国がロシアに関係する個人や法人に科した制裁は、法の基本原則に矛盾し、標準的な商業活動や個人的活動を恣意的に犯罪化するものであると確信している」と結論付けた。2023年9月、同氏は英国の邸宅への不法侵入の賠償金として8万5,000ポンド(現在の為替レートで10万6,000ドル)を受け取った。
ROTOBOビジネスニュースクリップ掲載号及び発行日 2024年4月23日 第141号
入力日 2024-04-25
データ番号 5316