2024年第1四半期のロシア港湾の取扱貨物量、2期連続で前年同期を下回る

セクター 物流・ロジスティクス・航空
関係国 ロシア国内
掲載日 2024-04-17
コンテンツ 2024年1~3月のロシア港湾の取扱貨物量は2億1,430万tと、前年同期と比べ3.3%の減少となった。このうち、ドライカーゴは1億350万tと、前年同期と比べ2.5%、液体貨物は1億1,080万tと4.1%のそれぞれ減少となった。取扱貨物量は、戦争と制裁下という状況でも成長を続けてきたが、2023年第4四半期に続いて、2期連続で前年同期を下回った。2期連続で下回るのは、戦争開始直後の2022年第2四半期、第3四半期以来である。ドライカーゴでは、石炭が前年同期より15.2%減って4,340万t、鉄鋼が5.3%減って490万t、鉱石が4.4%減って220万t、フェリー貨物が1.3%減って180万tなどとなっている。一方、コンテナが前年より11.9%増えて1,360万t、穀物が13.1%増えて1,800万t、肥料が37.9%増えて1,020万tなどとなっている。液体カーゴでは、原油が前年同期より0.7%増えて6,900万t、液化ガスが4.6%増えて940万tとなっている。一方、石油製品が前年同期より16.5%減って2,970万t、食品が1.3%減って170万tとなった。方面別では、輸出が前年同期より3.7%減って1億6,790万t、輸入が3.2%増えて980万t、トランジットが1.6%増えて1,750万t、内航が6.9%減って1,910万tとなっている。輸出がおよそ8割を占めている。水域別で取扱量が最も多かったのは、アゾフ・黒海の7,060万tで前年同期より4.2%減った。次いでバルトが6,370万t(-1.6%)、極東が5,430万t(-4.9%)、北極が2,350万t(-4.3%)、カスピが220万t(+40.4%)となっている。アゾフ・黒海が貨物取扱全体の32.9%を占めた。次いでバルトの29.7%、極東の25.3%、北極の11.0%、カスピの1.0%となっている。極東港湾の取扱貨物量は、ドライカーゴが前年同期より9.0%減って3,370万t、液体カーゴが2.8%増えて2,060万tだった、港湾別では、ヴォストーチヌィ港の貨物取扱量が2,180万t(-4.5%)、ワニノ港が640万t(-29.1%)、ウラジオストク港が890万t(+9.9%)、ナホトカ港が710万t(+0.7%)、プリゴロドノエ港は370万t(+1.6%)だった。

ROTOBOビジネスニュースクリップ掲載号及び発行日 2024年4月30日 第142号
入力日 2024-05-02
データ番号 5334