バム鉄道記念式典におけるプーチン大統領の発言

セクター 物流・ロジスティクス・航空
関係国 ロシア国内
掲載日 2024-04-23
コンテンツ 4月23日付Izvestia、Vedomostiによると、プーチン大統領がバム(バイカル・アムール)鉄道着工50周年記念式典で演説し、バム鉄道とシベリア鉄道の輸送量は現在の年間1億7,300万tから今後10年以内に2億7,000万tまで増加するとの見通しを示した。大統領は、バム鉄道が東シベリアや極東といった地域の発展において多大な役割を果たしたことを強調した。大統領によると、バム鉄道の建設により、石炭、鉄鉱石、スズ、金、炭化水素資源等様々な鉱物資源の開発が可能になり、ロシア経済のアジア・太平洋市場への参入も促進された。大統領は、バム鉄道の現状と今後の展望につき、「バム鉄道の輸送能力は4,200万tであったが、この12年で3倍に拡張された。現在、バム鉄道は世界最長の鉄道路線の一つである。全長は4,287kmで、280の駅と分岐、4,200の橋、1km以上のトンネルが複数あり、イルクーツク州、ザバイカル地方、アムール州、ブリヤート共和国、サハ共和国、ハバロフスク地方を通る。バム鉄道もシベリア鉄道もロシア鉄道が東部鉄道管区プロジェクトの一環として開発している」と指摘した。また、大統領は、政府はバム鉄道に接続された居住区、特にバム鉄道の「首都」であるティンダおよびセヴェロバイカリスクの住民の生活の質を向上させるためのプロジェクトを策定していると述べた。大統領によると、バム鉄道とシベリア鉄道の開発第3段階では、全線複線化および300以上のインフラ施設の稼働が計画されている。
ROTOBOビジネスニュースクリップ掲載号及び発行日 2024年4月30日 第142号
入力日 2024-05-02
データ番号 5336